■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 【1】来月の星空 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 一足早く来月の星空をご紹介します。 ............................. 冬の星座が沈みゆく西の夜空では、金星が非常に明るく輝いています。西洋では、金星は美の女神である「ヴィーナス」あるいは「アフロディーテ」の名で呼ばれ、その名の通り非常に美しく輝いて見えます。しかし、金星は地球の公転軌道よりも内側を回っているため、その姿は太陽が昇るとき、あるいは沈むときの2、3時間くらいしか見られません。そのため、日本では金星のことを「明けの明星」あるいは「宵の明星」と呼んで親しんできました。ぜひ夕暮れ時、西の空に目を向けて金星を探してみましょう。 また北の空には、北極星を探すのに役立つ、おおぐま座の一部である北斗七星が見られます。さらに北斗七星のひしゃくの柄の部分を伸ばしていくと、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカまで繋がる長い曲線「春の大曲線」を描くことができます。こちらも合わせて観察してみましょう。
■ 4日 清明(太陽黄経 15゚) 参考サイト (廣井:京都大学) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回紹介するのは、工学博士でミステリー作家の森博嗣さんの作品。ちょっと大人向けの、不思議でやさしい、そんな絵本です。 『STAR EGG 星の玉子さま』 皆さんは、サン=テグジュペリの名作「星の王子さま」をご存じですか?王子さまは自分の星を発ったあと、いろいろな「大人」が住んでいる星を巡ります。 STAR EGGの主人公、星の玉子さまも、ロケットに乗っていろいろな星を訪ねます。 たとえば、毎日ビリヤードをしているおじさんがいる星。星の直径ほどもあるビリヤード台、玉はいつでも台の中央に戻ってきてしまいます。玉子さんは不思議でなりません。 一見すると、なんでもない絵本のように見えますが、玉子さんが疑問に感じること、そこに科学が隠れているのです。 科学的な何かを伝えようとしている本ではありません。しかし、科学するとはどういうことか、知らず知らずのうちに体験できる絵本だと思います。 作者はこの絵本を上下左右4つの方向から見ることを勧めています。絵本は宇宙に浮かぶ星を描いたもの。宇宙には上下左右がないからです。 まずは純粋にいろいろな星を、そして読む向きを変えて、最後はちょっと考えながら、ぜひ、不思議な星の世界を楽しんでみてください。 (塚田:平塚市博物館) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ …いつから星を好きになったのだろう? ......................... 今月は火星が地球に接近し、見頃を迎えています。この火星が自分に星空と親しむ機会をくれました。 約9年前、世間では火星がこれまでにないほど地球に近づくと話題になっていました。家庭用の望遠鏡でも火星の極に氷が見えるかもしれない。これを見逃す手はないと、しまいこんであった親の望遠鏡を引っ張り出してきて火星を眺めました。ニュースに出るように鮮明には見えなかったものの、実際に火星の表面に氷らしきものが見えたことに驚いたことを覚えています。 この大接近以降、星空を撮影して星座を探してみたり、木星や土星を望遠鏡で見たりするようになりました。肉眼では見つけにくい星座も、写真ではちゃんと見える。木星の衛星も土星の輪もちゃんと見える。それまで本でしか見たことがなかったものを、自分の目で見ることができた。この感覚に夢中になってしまったようです。 大学生になり一人暮らしを始めてからは、望遠鏡を使うことはなくなってしまいましたが、今でも夜にふと星を眺めたり、写真を撮ったりしています。 星空は確かに綺麗なのが魅力的です。しかし、それだけではありません。地球のどこにいても皆同じ月を見ることができるし、昔の人が見た星空を今自分も見ることができます。火星を見れば、かつて見た時の記憶が蘇ってくるのでしょう。そう思うと、星空を通して空間や時間を超えたつながりを感じることができます。 これが星空の一番の魅力なのかもしれません。 (鈴木:京都大学) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「第2回大阪ステーションシティ天体観望会 活動報告」 3月3日土曜日の第2回大阪ステーションシティ天体観望会では、幸いにも天気に恵まれ、気温が低かったにも関わらず約130人の方に来場していただくことが出来ました。途中雲で一部の星が隠れてしまうという場面は何度かありましたが、分厚い雲に覆われることはなく無事に終えることが出来ました。 私が整理券を配っていたのですが、観望会が始まる前から天体望遠鏡を見て「何かイベントがあるの?」といった質問を受けることも多く、予めこのイベントのことを知らない方でもその場で興味を示して頂いたり、館内アナウンスを聞いて来場してくれたりした方が多かったように思います。 大阪の街中で星が見えるのか心配されている来場者の方もいらっしゃいましたが、冬の星は1等星が多い上に、夕方の早い時間帯だと金星や木星といった非常に明るい天体が西の空にあるため、比較的簡単に星を見つけることが出来ているように思いました。 また望遠鏡スペースには大小さまざまな望遠鏡が準備されており、来場者の方は望遠鏡ひとつひとつを覗いて、それぞれの見え方の違いに驚いてくださったように思います。普段から望遠鏡になじみのない来場者の方でも、スタッフとのお話を楽しみながら気軽に大きく見える木星や恒星を見ることが出来たのではないでしょうか。また、今回はガリレオ望遠鏡のレプリカもお披露目していました。当時、ガリレオが実際に使っていたものと同じ造りの望遠鏡を実際に覗くことが出来たので、来場者のみなさまにはガリレオの気分を味わっていただき、また現代の望遠鏡の技術の進歩についても感じてもらえたのではないでしょうか。 また、今回iPadを用いたアンケートも来場者の方に注目されていたように思います。アンケートは面倒くさいからいいですとはならずにiPadを触ってみたいという方が多く、紙でアンケートを 次回、第3回大阪ステーションシティ天体観望会は8月24日(金)に同会場で予定されております。子どもたちは夏休み期間中ということもあり、第2回同様多くの方々、とりわけ子どもたちに大阪から見える星空を眺めてほしいものです。 (中尾慎吾:大阪教育大学) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2012年度も星空案内人(星のソムリエ)養成講座を開講します。
日時:4月14日(土) 16:00〜18:00 詳しくはwebをご覧下さい: ※星のソムリエとは… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ......................... 第44回は、太陽フレアに関する問題です。 (あ)スカイツリーくらい
(あ)8分くらい
(あ)オーロラ (小澤) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
黄華堂通信No.50 2012年1月号の黄華堂検定(1)の問題、2文目で「皆既月食と金環日食の違いは…」とありましだが正しくは「皆既日食と金環日食の違いは…」でした。謹んでお詫びしここに訂正させて戴きます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(森谷:寒いながらも春眠をむさぼりつつ) (黄華堂検定の答え) (2)う (3)あ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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